技術委員会より 百丈やぐら3階の使用を再開します


  労山大阪府連 技術委員会委員長 中川和道 20180415

 昨年2017年6月11日に百丈やぐら3階で確保訓練中にやぐらに衝突して手の甲を骨折するという事故が起きました.
大阪府連では,直ちにやぐら3階を使用禁止とし,事故の原因を探り,解決の方針を立ててきました.
技術委員会はその方針を受けて工事を行い,[owaf:6766],[owaf:6773]で報告してきました.

 すなわち,第1期工事1月4日:衝突防止緩衝材としてスタイロフォームを2枚重ね(厚さ計10 cm)にして3階に設置しました.
第2期工事4月1日:確保用の足場を設置しました.第3期工事4月7日,確保のアンカーポイントを設置しました.

 検査は4月8日,滝上 肇さんにお立会いいただいて実際に確保動作をやってみました.
これらの手順を踏んで安全を確認し,4月15日,やぐら3階の使用を再開しました.
 4月15日にはさっそくスタンプ講習会で3階での確保デモも実施しました.

 3階の足場は少し狭くなりました.
このため,2017年6月11日やぐら3階での確保訓練中に用いていた「立ち姿勢」による確保は困難となり,
今後は「ハンギング姿勢」による確保が前提となります.

 どうしても「立ち姿勢」を用いたい場合は,足元にもアンカー支点をつくることになります(PETZLカタログに記載あり).

 詳しくは,中川までお尋ね下さい.
 ハンギング姿勢については,保科雅則「アルパインクライミング」(ヤマケイ,2007年)54ページをご覧下さい.
 お気づきの点がございましたら,
 中川和道(climber-nak@bca.bai.ne.jp 090-5167-1640)   まで,ご連絡,よろしくお願いいたします.

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