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2016年度大阪労山常任理事(技術委員会・やぐら管理・教育遭対部)に
再び加わりました0WCC(大阪勤労者クライミングクラブ)の森浜です。
よろしくお願いいたします。
                                  
会社(埼玉)に入ってから山に行くようになり、転勤で滋賀県に戻って
来た年に西穂−奥穂縦走の為にクライミングを練習をしました。それ以来、
クライミングに興味を持って1994年労山に入りました。
会の中でクライミングを教える立場になったころ、一つのことに色々な方法が有り、
会によって異なる方法が継承されていることに疑問が生じました。
2000年初級夏・冬、2001年中級夏・冬を受講し、
2001年後半OWCCに移りました。5年間ほど病気で山から離れていましたが、
再開して4年程になります。
昨年お盆みに念願の馬場島から劔尾根を妻と2人で登って来ました。
天候が崩れることが分かっていたので、劔尾根からチンネ登攀の継続は予定通り出来ず、
心残りでしたが、早月小屋天場まで降りました。劔本峰でたっぷり休んだので、
この日は15時間行動になってしまいました。本峰までは、ほとんど人に遇う事もなく、
質量共に充実した山行になりました。20年程前に新旅行で登った、
モンブラン三山周遊の21時間行動以来の充実感と感動でした。
                                  
今、何をやりたいか、やっていく必要があると感じているかについて、
実践的な安全登山の普及・向上を技術面からサポートしていくことと考えています。
登山技術には、攻撃面:必要条件(一般的に言われる登山行動の技術(歩行、食料、テント生活、軽量化等)、
山岳地形・読図、体力面トレーニング、雪山技術、沢登りの技術、クライミング技術等、
直接必要なものが上げられます。)と防衛面:十分条件(計画・報告書、山岳気象、確保技術、雪崩事故防止、
セルフ・コンパニオンレスキュー、ファーストエイド等、直接では無いが、知らないで登るべきではないもの。
)に分けて考えられます。
攻撃面の技術は、各自・会が必要と感じ自分たちから進んで努力されていると信じたいです。
それに対して防衛面の技術は、それがなくても運が良ければ登れてしまう。直接的で無いので必要と
感じてない・必要と思っていても後回しになっていて、何か事故等が起きてから、
必要性を思い知らされることになっていないでしょうか。
両面の技術を身につけて、攻撃面のレベルと防衛面レベルのバランスが取れた山行を行い、
自立した登山者を目指して頂きたいものです。
                                   
そんな防衛面の技術を、もっと積極的に身に着つけて頂けるような活動していきたいと思います。
ただ、いろいろやりたいことが有りますが、全ては出来ません。
あるべき姿を目指せるところから優先順位を付けて、出来ることをやって行きたいです。
具体的には下記になります。
a.20(−5)年関わっている雪崩事故防止のための講習会。
b.日本にいくつもないクライミング専用のやぐらを使った確保訓練・セルフレスキュー等、やぐら利用促進。
c,日本の山岳ファーストエイドの第一者である悳秀彦さんの救急法講習会の参加促進。
d,以前のような技術委員会は出来ないかもしれませんが、皆さんの疑問を集めて、
   一つ一つ解決していく集まりづくりと、それに必要な機材の入手を行って、検証結果を報告していきたい。
  既存の再現でも良いので、疑問を募集します。

    技術委員会・やぐら管理委員会・教育遭対部・救助隊 森浜 学(owcc)

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