自然保護のページ 2017/02


★ ライチョウおよび鳥獣目撃情報 など  
目撃日時、場所、天候と動物の様子をメール下さい。写真があれば最高です。
ただし、標高500m以上での目撃に限ります。
   沢村:sawadesu@ares.eonet.ne.jp  までお願いします。
1月18日現在:らいちょう 34件  鳥獣 17件   昆虫 3件

★ 吉野自然保護官事務所 2月2日  訪問予定
 大峰の立ち枯れ原因は、大阪から放出された莫大な量のNOxが酸化性物質・オキシダントと姿を変え、
大峰の樹木に降り注いでいるからではないかと考え、2000年より大阪の山岳のNO2測定を行ってきた。
 そこで、昨年のNO2測定結果や2015年の大峰調査および明星ケ岳山頂の写真情報を携え環境省を訪問し、
激励、懇談、協力の呼びかけなど行います。

結論:立ち枯れはピークを越え復活の兆しが見られる? 今なら土がある。がんばれ。
   登山者も協力できることがあれば協力したい。

理由:
@2000年より昨年まで計12回、生駒山、高安山など奈良県境の山々のNO2測定
を実施した。その結果、車、工場が多くNOxの発生が莫大な大阪市内に対し、
1日せいぜい数百台しか車が通行しないのに生駒山の濃度比は1/2にも上ることが何回か確認された。
これは、大阪市内で発生したNOxのかなりの量が生駒山を越え奈良県に拡散していることを証明している。

Aところで大阪から放出されるNOxの量は1970年前後がピークであり、年間15万トン近くであった。
その内、工場(エントツ)からは年間10万トンであった。それが最近では1.4万トン前後、
実に1/7へと激減している。(大阪府環境白書で確認)故に、今では大峰に流れるNOxも減少していると思える。

B明星ケ岳山頂の樹木の写真を1999年以降見ると、1999年はうっそうとした森であったものが、
2007年には全て立ち枯れ、2011年にはその立ち枯れすら極めて僅かとなってしまった。
しかし、その後、トウヒ、シラビソの実生が見られるようになった。
2015年に頂上の実生を撮影したので今年その後の生育状況を確認の予定である。

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