大阪府下山岳のNO2測定(5/19〜5/20)結果の報告


大阪府勤労者山岳連盟 自然保護委員長 澤村秋則

大阪労山は2000年より大峰の立ち枯れの原因は、京阪神地区より放出される年間5万トンを
超える窒素酸化物の影響ではないかと考え、山岳でのNO2測定を実施してきました。 
    (2016年、現時点では年間3万トン程度)

14人で16山岳を測定

これまで12回実施していますので今回は測定ポイント数をあまり追求せず、重要なポンポン山と
生駒山は1カ所、4カプセル使用するなどメリハリをつけました。失敗したのは二上山〜大和葛城山
の間、4カ所、8個のカプセルを取り付けましたが、翌日のカプセル回収者にゴムキャップを4個しか
渡していなかったので1カ所、1個カプセルの測定となってしまいました。

大阪地図の作成  

次ページ:大阪地図をご覧ください。エクセルの散布図機能を活用した労作です。
行政区のデータは●としました。山岳のデータは○としました。
丸の大きさは、丸の面積と濃度が比例するように計算し決めました。
東大阪市と生駒山、信貴山を比較すると今回は東向きの風が多いためか、さほど濃度は変わらない。
大阪のNO2はかなりの濃度で奈良県に流れていることがうかがえます。
1973年ごろは大阪府だけでNO2放出量は年間15万トンもありましたので、
大峰の山々への影響はかなりのものであったと思われます。

大阪市・生駒山の濃度比較
次次ページの大阪市、東大阪市と生駒山、高安山の比較のグラフをご覧ください。
過去4回について、ソラダス実行委員会と同日測定でしたのでその比較をグラフにしました。
生駒山、高安山の数値は、工場および自動車走行が多く、NO2発生地である大阪市、東大阪市より遙かに
離れた山頂の数値ですが、ずいぶんと高濃度と感じます。

今年測定山の過去データは?
同じく次次ページに2000年以後の測定結果をグラフ化しました。
風向の影響と思われますが、低に大きく振れていますが、今年は平均的値でしょうか。



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