◇編集後記◇


編集者のページ(2017年8月号)  文責:大西清見(泉州勤労者山岳会)
                   
 8月号の天気コラム
  月下美人
  月下美人という花は、一年に一度しか咲かない花といわれています。
手入れがよいと二度咲くこともあるようですが、実際に花をみられるのは貴重です。
夜に咲く花で、外観は闇夜を照らすほどの純白さ、女性の両手を合わせたほどの大きさがあります。
メキシコ原産で、日本で月下美人が咲くのは夏の時期です。夏の夜に咲く月下美人、一度は目にしたいものですね。
    *『季節と暮らす365日(日本気象協会編、アリス館)』より

??会報閲覧室(玉造連盟事務所)
『きたろうニュース』2017年7月号・500 きたろうハイキングクラブ/41頁 
毎月、各会から会報や府県連盟ニュースが連盟事務所に届けられています。この会報・ニュースは、
いつでも閲覧できるように連盟事務所(玉造)の会報閲覧コーナーに置いています。いつでも是非ご覧ください。
 今回は大阪労山で二番目に会員数を誇るきたろうハイキングクラブの機関誌を紹介しましょう。
先日受け取った機関紙は、何と「500号記念誌」で500号記念特集記事や記念誌編集・印刷作業風景の写真も
掲載されていました。ひと口に500号といっても、月1回の発行でも約42年の歳月をかけたことになります。
会活動や会員数もさることながら機関紙の取り組みにも敬意を表したいと思います。
記念誌は編集委員を中心に12名の方が、これまでの500号を印刷作業の苦労話や思い出の山行を振り返っておられます。
33年前のガリ版刷りの100号記念のコピーも掲載され、篠山マラソンへの参加も呼びかけられるなど
当時のパワーも伝わってきました。また、毎回機関紙は会員のスケッチも掲載され、
記念誌の表紙はカラーで麓の森から眺める槍ヶ岳が美しく輝いていました。

??8月、この一冊を 『アホウドリを追った日本人』(平岡昭利、岩波新書)
 著者は私と同じ大学地理学教室の1学年後輩で、表題のテーマで下関市立大学在職中(教授)に
発行された岩波新書です(2015年)。長年、日本の離島や日本の地域変貌などを研究され、
『アホウドリと「帝国」日本の拡大…南洋の島々への進出から侵略へ』で日本地理学会賞を受賞されました。
裏表紙の短評にも「明治から大正にかけ、一攫千金を夢見て遥か南の島々へ渡る日本人がいた。
狙う獲物はアホウドリ。その羽毛が欧州諸国で高値で売れるのだ。密猟をかさね、鳥を絶滅の危機に追い込みながら、
巨万の富を築く海千山千の男たち。南洋進出を目論む海軍や資本家たらの思惑も絡んで…」と書かれ、あとは是非本書を。

◇編集後記◇ 
連盟機関誌「大阪労山ニュース」の担当になって1年余り、まだ試行錯誤を重ね、
機関紙発行の一週間前から何とか編集にこぎつけている状況です。つい先日、連盟『創立50周年記念誌』の
機関誌部の原稿を投稿しました。『大阪労山ニュース』は2017年6月現在、第377号を発行、
創刊号の発行年月は分かりませんが、単純計算で31年以上前から絶えることなく機関紙を発行してきていることになります。
この間休むことなく機関誌を編集されてこられた機関誌部のスタッフの皆さんに敬意を表します。
また機関紙部長は2016年4月に中井美恵子氏(カランクルン)から大西清見(泉州労山)に引き継がれましたが、
2016年までの約20年間、機関誌部長として活動してこられた中井美恵子氏にも敬意を表したいと思います。
こうした機関誌部の伝統や精力的な機関誌部員の支えがあって、これからの連盟機関誌の発行の未来も見えてくるものと考えています。

創立50周年記念誌で連盟機関誌この10年とタイトルして簡単に振り返ってみました。
その資料として連盟事務所に保管してある『大阪労山ニュース』を閲覧させていただきました。
膨大な段ボール箱やファイルにびっしり保管されています。
これらの資料の中から2007年1月号から2016年12月号までの10年間分を簡単にまとめてみました(詳細は記念誌を)。
10年ほど前の機関誌の特筆すべきことは、表紙の星野安明氏と気象シリーズを連載していただいた喜多亨氏で、
いずれも大阪ファミリー山岳会所属で数年前に故人となられました。星野氏は表紙で毎月、山や花の美しい写真を送っていただき、
時々読者をも遥かな山脈に招待させてくれるようです。
なかでも2008年頃のセツブンソウやクロユリなどの花の写真は、星野氏の心も伝わって今でも感動を覚えます。
喜多氏は2011年4月号まで連載されていた季節ごとの気象シリーズが機関紙の中核を占めていました。
それも高層天気図や北半球天気図付きで毎回3〜4ページの力作です。
タイトルも「暖冬のなかの寒波」「春の嵐、桜に雪」(07年)などユニークさや「500ヘクトパスカル北半球天気図で
中秋の名月をの天気を考える」「500ヘクトパスカル北半球天気図で今シーズンの寒波を考える」(09年)などの
読み応えのある記事もありました。
機関誌この10年をまとめて、改めてこのような旧会員の遺産や心を大切にして、
今後もできるだけ多くの方に読んでいただける『大阪労山ニュース』を創っていきたいと思いました。(大西)

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 今月も各会より会報を送っていただきました。
 安治川山の会ニュース(安治川山の会)、やまなかま(泉州労山)、きたろうニュー 
 ス(きたろうHC)、にしよど(西淀労山)、ぽんぽん山(高槻)、
  奈良県連ニュース滋賀県連ニュース、福岡県連通信、労山おかやま、やまと友の会、
  HCかざぐるま、京都労山、噴煙(鹿児島労山)、兵庫労山会報、県連ニュース(和歌山労山)、
  明昭(西宮明昭山の会) 
編集・発行 入澤、大西秀、笠井、園、高橋、中井、中尾、服部功、大西清
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