アウトドアするという事(U)


TENSION 井上好司
                   
 すっごーく、簡単に言うと、
日本列島は三万年前から災害の島。
地震・津波・火山噴火・台風・洪水。...
そんな中で生きて行く術(感覚・能力・知恵などなど)を僕たちの祖先は三万年かけて培ってきた。
今の僕たちのDNAにもそのままその術が備わっているはず。
ここ50年くらい前からとても便利で安全に生きられるようになって、都会に住む僕たちはそれらの術を忘れてしまっている。
思い出すにはどうすればいいか?
外遊びでしょう!

農業や漁業、林業などで生きている人の中には当然今もその術を継承している人がいるだろう。
要は自然や命と真摯に向き合うことが最も大切。自然や命と真摯に向き合うことをしなくなって、人は自分の立ち位置を見失った。
その感覚で現実を見ても今のヤバさを感じない。
原発・リニア・共謀罪に嫌ゃ?な気も感じていない人が多いんじゃないか?そんな感覚で明るい未来を創造できる訳がない。

今のヤバいと感じること、嫌ゃな気を感じさせることに向き合うことを僕は真面目にはしていないけど、
向き合ってみたら見えて来るだろうこと、感じることはおおよそ想像が付く。
それをすっごーく稚拙な表現で言うと、
国境を越えてアメリカを牛耳っている人たち、グローバル企業、戦争ビジネス、種子産業、金融ビジネスetc,
僕はどうも気持ちがそれらに立ち向かうという方に向かない。
山に入って海に出て感じること気付くことを消化してまとめて人と共有することが僕の役割かなと思う今日この頃。

より難しいルートを登った達成感を味わう、美しい眺望に感嘆する、山に入るメインの目的はそれでいいけど、
アウトドアに身を晒して忘れかけた感覚を取り戻し、取り戻したその感覚で何に気付き、何を感じるか。
そしてそれを元に如何に考えるか?その感覚をもって、如何に世の中を見るか?そこが最も大事なところ。
山に入って、素晴らしい眺望に感動すればそれだけでいいと、満足してしまうなんてもったいない!


大阪労山ニュースへ大阪労山ホームページへ