平和と登山のページ(2016年11月)


 平和と登山委員会  文責:大西清見(泉州勤労者山岳会)
                     
《東電福島原発事故はどこまで人心を傷付けるのか≫
「第11回原発関西訴訟を傍聴して」…10月13日(木)13時30分から大阪地裁 

報告者:佐々木雅博(山の会こもれび)
1.私の思い
  絶対安全と国が推し進めて原子力発電所がひとたび事故を起こすとどんな悲惨な事態を招くのか!の
 見本のような福島原発事故。
 当事者は責任逃れ、擦りあい、住民は故郷を追われ、家族はばらばら、心が傷つき、さらに現場労働者は
 過労自殺するありさま。それでも国や電力会社は再稼働を指導し、原発を海外へ輸出する道を選んでいる。
  日本列島のいたる所に建設されている原発に地震・津波・火山噴火・航空機の墜落など、もしかしての
 危険がいつでも付き纏う事態に再稼働をやめて原発撤去を求めて行動しようと思わずにはおれません。

2.第11回口頭弁論を傍聴して
  13時、大阪地裁前には百数十人が傍聴券を求めて並んでいた。法廷に入れるのは80人くらいと言っていたので
 1.5倍の競争率だ、運よく労山関係者4人は中に入ることが出来た。
  法廷では原告から「土壌汚染と管理区域、クリアランスレベル」など3本の準備書面が提出され、
 パワーポイントで説明が行われた。
  被告(国・東電)からも準備書面が出されたが、目録を読み上げただけで20分くらいで閉廷した。
 その後原告団とサポーターは弁護士会館で報告集会を開き、
 @準備書面の補足説明(福島県の健康調査など)
 A原告団の訴え
 B兵庫訴訟団、京都訴訟団の訴えCサポーターからのお願い などがあり5時ころに解散した。

3.今後の進展予想
 1)事故から5年半が経過、人々の関心が薄れ、被告国・東電も怒りが静まるのを待っている中で進んで
  いるこの裁判、傍聴者が大勢あつまることに関心が集まっている。
  次回は12月15日(木)13時です、傍聴に参加して下さい。
 2)今後、避難先の住宅支援打ち切りの圧力がかかると言われています。自治体への抗議や要請行動が組織されます。
 3)この日、ピトンの会・管野昭雄さんは都合で法廷参加はありませんでしたが、奥さんと会話することが出来ました。
以上

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